FC2ブログ
 
■プロフィール

  S A C H I M I N E

Author:  S A C H I M I N E
世界の庭を見渡して考えたい―ほんとうにいい庭ってどんな庭?お客さまのよりよい暮らしに貢献する庭づくりをめざして、日本とイタリアの長~い歴史と深~い文化と豊か~な自然をインスピレーションの泉とします!。。。でも現実は暑さ寒さ虫と戦う植木屋の毎日でございます― (っ^-^)っ゙
ホームページはこちら:www.sachimine.com

■最近の記事
■最近のコメント
■最近のトラックバック
■月別アーカイブ
■カテゴリー
■ブロとも申請フォーム
■ブログ内検索

■RSSフィード
■リンク
台風による倒木の処理
台風21号が関西を荒して過ぎ去っていきました。被害に遭われた方々、今でも被害の処理に日々あたられていらっしゃる方々のご苦労、心労を察します。

私は何日か前に、出入りさせていただいているお寺の境内の大きな樫の木がこの台風で倒れたのを処置する作業をしましたが、その作業中にあわやという危険な体験をしました。

大きな枝が裂けるように折れて、まだその根元が主幹に付いたまま、枝先のほうは地面に着いて、ふしぎなバランスで停止している、という状態でした。どこをどう切ればどう力が働いてどうバランスが乱れどう暴れるか、たいへん難しいものでした。

で、とりあえず枝先の余分な枝を少し払ってしまおうかと思い作業を開始。

ある時点で枝全体のバランスが大きく乱れ、枝の根元がバキバキ~。そのまま12尺の脚立にのった私もろとも押し倒してきました。なすすべなし。なにせ墨絵で描かれた龍のような枝なのです。

しかし来る力には抵抗するべからず、という太極拳から学んだ身体の「もっていきかた」、そして日頃の「お目覚めストレッチ」が功を奏し(~笑)、なんとか身体をくにゃっとしならせて難を逃れました。そして地面にこけて、お尻をどこかに擦ったらしく、痛い、と思った程度で済みました。

危ない、とは分かっていた作業でした。しかし、どこかに油断がありました。

どうするべきだったのか、振り返っているところです。安全第一。油断禁物。すべての職人さんにとってあまりにも当たり前で、しかしあまりにも容易く確認を怠りがちなことなのでしょう。



スポンサーサイト
庭づくり・庭作業 | 17:19:22 | Trackback(0) | Comments(0)
町屋の隠れ庭
現在私が居住し、植木屋としての拠点をおく宇陀市大宇陀の旧市街松山地区。

戦国時代に国人領主秋山氏により築かれた秋山城の城下町を起源とし、その後豊臣秀長配下の大名により現在の町並みの原型が形成され、関ヶ原の戦以降は織田信雄以後4代の支配を経て1694年からは江戸幕府の天領となり、商業地として栄え、明治時代から昭和40年代まで賑わったという歴史をもち、宇陀松山伝統的建造物群保存地区の名称で国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている(以上、ウィキペディアから引用)、そんなところです。

表の道を散策しているだけではなかなか想像できないのですが、その奥には、しっとりとして住み手の個性をいかんなく発揮したと言えるようなすばらしい庭が沢山あるようです。


pino_h_s.jpg


この写真もそのひとつ。御家に残る記録をたどると明治のころにはすでに植わっていたという松を中心に、新たに植えられたモミジやマキやその他サツキなどで構成されています。この松は何年か前に建物を改築された折に、もう伐採してしまおうかという話にもなったようですが、お孫さんが「残すべき」と主張されたとのこと。樹齢の割にはほっそりとしたスマートな松ですが、さすがに枝ぶりはのびやかで、なんとなくこの御家のご家族の上品さとマッチしているのです。

これは一種の坪庭。こんな庭を毎日、ある時はダイニングから、あるときは回廊の窓越しに、あるときは離れの座敷から、と角度を変えて眺めておられるのだろうなぁ。すばらしいことです。しかも、御庭はいつも掃除が行き届いて、塵ひとつないような状態に保たれているのです。庭を心の栄養として、生活の中でいかんなく活用されているその姿に、手入れの作業をやらせていただきながら、いつも感動しています。




庭づくり・庭作業 | 22:24:04 | Trackback(0) | Comments(0)
庭は人なり
新しい庭を一から作るのはもちろん楽しいことではありますが、同じくらい楽しいのは、古い庭をあーでもない、こーでもないと、作った人の意図や気概を感じ取って、自分なりにこの古い庭にあらたな息を吹き込もうと奮闘することです。よーく観察していると、その作った人の名前も顔も存じ上げないのに、なにか親近感をもってしまったりして。こういう感覚って、あらゆる芸術(芸事)に共通することなのでしょうか。とくにユーモラスな石が、庭のここだという位置に据えられていたりなどすると、その作庭者のことをいろいろ想像してしまいます。書は人なり。おなじように、庭も人なり。





植木屋のたわごと | 22:33:11 | Trackback(0) | Comments(0)
『茶の湯の心で聖書を読めば』
ちょっと面白い本を見つけました。

タイトルが目を惹くだけでなく、読んでみると著者の真摯なメッセージが伝わってくるよい本でした。高山右近を自分の目指すべき人物とした著者!

茶の湯の世界と聖書との関係をなかなかバランスよく解説しています。そして茶庭についても聖書のことばを参照しつつきちんと説明しています。ただ、私からすると、『聖書の心で茶の湯(茶庭)を読めば』となるわけですが。。。

「狭い門からはいりなさい。滅びにいたる門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです」という聖書のことばの引用。

ひとりでしか通ることのできない狭い道、パラダイス、自然の本質を切り取る景色。キリスト教に鍵を求め、庭の本質、茶庭の髄にまで洞察を導く。牧師さんであり茶人である著者ならではの論考です。

高橋敏夫 『茶の湯の心で聖書を読めば』 いのちのことば社フォレストブックス 2015年 (初版2006年)



本の紹介・書評 | 06:27:02 | Trackback(0) | Comments(0)
カイヅカイブキ 7m の透かし
御屋敷の門内の庭に鎮座する2本のカイヅカイブキ。高い方は樹高7m、枝張5m。低い方は高さ4m、枝張6m程。

これまで玉仕立てで刈込まれてきたこの2本、この度私の手に委ねてくださったので、この際、透かし剪定をすることにしました。

と、始めてみたのですが、や は り。。。 大変!!!

kaizuka_sukashi_s.jpg

これまでにやってきたどんな木づくりよりも 大変!!

根気、体力(なかんずく脚力。。。)、握力、眼力、すべて総動員して、2日かけてようやく写真のようなところまで進みました。
そしてまだまだ先は長い。

修行時代の初っ端、先輩が透かしたというカイヅカイブキがとてもきれいだったのを今でも鮮明に思い出します。「どうやってやるんだろう??」ってひたすら下から眺めていたのです。あのころが少し懐かしい。。。

「同じ木とは思えない! うれしくなりますね!」

と言って下さるお客様のうれしいおことばを木の上で聞きながら、ただひたすら、どの枝を外しどの枝を残すか、みてみてみて、まず鋸で落とす。そして鋏で整える。

大変だけれど、遣り甲斐と言ったらこの上ない。

庭づくり・庭作業 | 17:19:24 | Trackback(0) | Comments(0)
次のページ

FC2Ad