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  S A C H I M I N E

Author:  S A C H I M I N E
世界の庭を見渡して考えたい―ほんとうにいい庭ってどんな庭?お客さまのよりよい暮らしに貢献する庭づくりをめざして、日本とイタリアの長~い歴史と深~い文化と豊か~な自然をインスピレーションの泉とします!。。。でも現実は暑さ寒さ虫と戦う植木屋の毎日でございます― (っ^-^)っ゙
ホームページはこちら:www.sachimine.com

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松と鳥と人
伸び放題だった松の剪定を依頼され、さて天辺から剪定しはじめて半時間ほどたったころ、何か獣臭みたいなものを辺りに感じ、変だなぁ、と思いつつそのまま作業を継続、さらに1時間たったころ、ふと気が付くと、鳥の巣。その中にいた二羽の雛と目があってしまいました。二羽は180度反対方向を向いて、目をパチクリしていました。しかし何鳥?雛はかなり黒い。烏?にしてはちょっと違いそう。。。

よく今まで鳴きもしないで、なにもしないで静かにいたなぁ、と感心。さてしかし、いくら松の剪定が私の任務といえども、この巣をさすがに取ってしまうわけにはいかないだろう。こんな大きな雛が二羽も佇んでいるんだから。しかもこれだけ大きな雛だから、もうすぐ巣立っていくに違いない。

しかたない、お客様に説明して、この巣のある部分とその上の枝が形成している棚だけは残しておくことにしよう。

休憩時間にお客様にそのことを説明すると、それはごもっとも、と了解をいただきました。

休憩後、作業継続。と思いきや、何かが飛び立つ音。

親鳥が餌をもってやってきていたのでした。その姿は間違いなく、鳩。鳩だったのかぁ。

なるべく怯えさせないように作業を継続。

この日は一部分だけボウボウのままに残して、作業終了。

何日か経過。もうそろそろ巣立っていてもおかしくないかな? 

お客様に作業をしたいと思いますが、登って見てきます、と伝え、登ってみると、確かに巣立っていました。しかも巣のあとはもとのままではなく、いくらか「解体撤去」したような様子。

ほう、飛ぶ鳥あとを。。云々といいますが。。。

すると下からお客様がなにやら、ニコニコしながら報告してくださるところによると、どうやら二日前の台風がくるその前の日、親鳥が二羽、軒の上で、整列して、見ていたお客様の方を向いて、

「大事にしてくれてありがとう」と言わんばかりに、お辞儀までしてくれた、とのこと。

ちょっといい話。

鶴の恩返しならぬ、鳩の恩返しがあるかもしれませんね。

u_pine_s.jpg
無事 剪定の終わった松




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植木屋のたわごと | 18:25:10 | Trackback(0) | Comments(0)
道具祓い
前回書いたように、倒木の処理をして12尺の脚立が壊滅しました。

そもそもこのような作業に脚立を使ったというのが間違いでした。

私のちょっとした油断の犠牲になってしまった12尺の脚立。ある意味、身代わりになってくれたとも言えます。ぐにゃぐにゃになって、もう直しようもない。

もちろんこれからも12尺の脚立が仕事では必要です。

そこで新しい脚立を手に入れる前に、この壊れてしまった脚立に長年の感謝の気持ちを伝えたい、そして処分されてしまうこの脚立の魂を少しでも鎮めるために、吉野神宮でお祓い(道具祓い)の儀を受けることにしました。

宮司さんに尋ねたところ、可能であるとのこと。

境内の神前まで脚立を運び、御祈祷をしていただきました。大変丁寧に祈祷をしていただき、平日の雨の午前中、ひとひとりいない静寂な境内で、静かに、この脚立の魂を鎮めてあげることができたのでは、と思います。

「このようなことになったのは残念なことでしたが、よろこんでいると思いますよ。道具にも魂がありますからね。」

宮司さんにそういって頂いたので、よいことをした、と思うことができました。

脚立。自分の命を毎日預けている道具でもあります。それをあらためて感じました。



植木屋のたわごと | 05:34:42 | Trackback(0) | Comments(0)
庭は人なり
新しい庭を一から作るのはもちろん楽しいことではありますが、同じくらい楽しいのは、古い庭をあーでもない、こーでもないと、作った人の意図や気概を感じ取って、自分なりにこの古い庭にあらたな息を吹き込もうと奮闘することです。よーく観察していると、その作った人の名前も顔も存じ上げないのに、なにか親近感をもってしまったりして。こういう感覚って、あらゆる芸術(芸事)に共通することなのでしょうか。とくにユーモラスな石が、庭のここだという位置に据えられていたりなどすると、その作庭者のことをいろいろ想像してしまいます。書は人なり。おなじように、庭も人なり。





植木屋のたわごと | 22:33:11 | Trackback(0) | Comments(0)
スウェーデンのお客様
昨年坪庭を作ってさしあげたスウェーデン人のお客様が、日本に来られ、奈良の桜を見たいとおっしゃったので、二日ほど奈良県を案内しました。桜目当てに来られたのに、今年の桜開花のかなりの前倒しにより、お着きになったころにはもうすでに多くの桜の名所で見頃は終わってしまっていました。吉野山しかり、大宇陀の又兵衛桜しかり。そして仏隆寺までも。。。

そこで、奈良県で例年最も開花の遅いと言われる曽爾村の屏風岩公苑の山桜を見に行くことに! それはそれは満開とはこのことか、というほどの完璧なタイミング。そして穏やかな晴れ日和。

20180410_132625s.jpg


桜とその背景をなす屏風の岩が作り出す景色に感動してその場に居尽くす。そして桜の下でピクニック。そして昼寝。

あぁ、なんという贅沢!!

こんな時間があったとは。そしてはるばるスウェーデンからやってきて、こういう日本もあるんだぞ、ということをお見せできたのはなによりでした。

長く厳しいスウェーデンの冬を越えて、この日本の春、この華やかさと陽気が、身にしみて感じられたのでしょう。

スウェーデンの冬といえば、その坪庭が雪をかぶっている写真を見せてもらいました。

IMG_6415s.jpg

あぁ寒そう!!

でもその長く厳しかった冬があったからこそ、この花やこの春の陽気がとてもとてもありがたく感じられるのでしょう。


植木屋のたわごと | 22:37:14 | Trackback(0) | Comments(0)
美しい石垣
プロの仕業か、アマの仕業か。。。 

プロだったら納得、そして憧憬の念。
アマだったら、ただただ驚愕。

まあ、それはどちらでもよいのですが。。。

小豆島で見つけたなにげない石垣ですが、思わずおおぉーと言って車を停め、しばし魅入ってしまいました。

丁寧で大胆。大雑把でしかも決め所がシャープ。動きがあって見ていて飽きない。

これはプロの仕業だろうなー。

牟礼のイサムノグチ美術館の石の壁にも感心しましたが、このなにげない道路脇の石の壁にも同様に感心しました。

世の中、突然すばらしいものに出くわすんですね。このような造形が誰でもいつでも見られる普通の場所に露わにしてあることにも、この島―――小豆島―――の深さを感じました。

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stone_wall1.jpg







植木屋のたわごと | 22:16:09 | Trackback(0) | Comments(0)
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