投稿日:2013-06-15 Sat
梅雨に入ったというのにロクに雨の降った日がないという半月でした。空梅雨という次元を超えてるんではないか、いったいこの先どうなるのか、と不安でしかたありませんでした。というのも、今剪定に入らせていただいているお庭の笹の葉がカラカラ、カサカサという音を立てているし、去年あるお宅で大切りした(枝の世代交代を図って大きい枝をばっさり切った)サンゴジュの新しい葉っぱがいくつか茶色になっているし、別のお宅で冬に大切りしたキンモクセイの新芽がくるりんとカールし始めているし。。。というありさまを目の当たりにしていたからです。「渇望」とはよくいったものだ。。。渇ききったお庭たちを見ていて本当に不安なこのごろでした。が、ついに今日降ってくれました。堆積した落葉をかき集めて掃除をしていたら、だんだん空が暗くなってきて、掃除が終わるまでもうちょっと待ってくれ!そしたら存分降ってくれ!と天を仰いでいたのですが、掃除がまだ終わらないうちに大雨に。。。でもいいさ、とにかく雨だ!木々たちよ、本当にうれしかろう!俺もうれしいよ!とあまりのうれしさに、木々たちとその喜びをかみしめたくて、掃除が終わってからしばらく大雨のなか背中に大粒の雨を受けつつ木々に囲まれて草引きをしたのでした。5日間かけて隅々まで丁寧に剪定と掃除をしたので、すっきり、しかも最後に大雨降ってくれて うれしい限りです。写真は雨に喜ぶお庭です。


これで少しは庭がみずみずしさを取り戻してくれるでしょう。
そういえば、ローマでは、比較的雨の多い春を通してあたりの野原や林の緑がみずみずしいのですが、夏になると一転して雨が降らないのです。だから草原が茶色に変わり、カラカラ、カサカサ、という音がするのです。笹の葉サーラサラ~どころか、カーラカラで7月7日を迎えるのではと、心配でした。降るべき時には降ってほしい、これは植木屋だけでなく、木々たちの本音でもあります!(と植木屋は勝手に想像します。)
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