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  S A C H I M I N E

Author:  S A C H I M I N E
世界の庭を見渡して考えたい―ほんとうにいい庭ってどんな庭?お客さまのよりよい暮らしに貢献する庭づくりをめざして、日本とイタリアの長~い歴史と深~い文化と豊か~な自然をインスピレーションの泉とします!。。。でも現実は暑さ寒さ虫と戦う植木屋の毎日でございます― (っ^-^)っ゙
ホームページはこちら:www.sachimine.com

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滋賀県のT邸の庭
今年4月に工事した滋賀県のT邸の庭の竣工後最初のフォローアップにいってきました。車で2時間、工事に通っていたときは気が張っていたせいか、なんとか耐えることができましたが、こうしてあらためて現場に一日だけ伺ってみると、遠い!ということを実感しました。現場に到着すると、まず目についたのが、春から梅雨を越えただけで、庭がすっかり繁っていたこと。ブッドレアなどは、すでに奔放な本性を表わし始めているではありませんか!でも、もともとどちらかというとワイルドな庭を目指していただけに、こういうのは庭の適切な役者だと歓迎します。

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手前の紫色の花がそのブッドレア。

そして、お施主様がパーゴラに這わしておられたゴーヤが見事に緑の幕を作っています!このゴーヤ、なんと、パーゴラに這わそうと植えていた蔓バラを圧倒して、バラが隠れてしまいそうな状態です。秋口までの辛抱、ということで、バラには少々我慢してもらおうという結論になりました。。。バラにとってはかわいそうな話ですが、こうやって季節の野菜が庭の引き立て役として「季節的に」幅を利かすというのも、いいことではありませんか!ちなみに、ゴーヤの反対側に植えていたもうひとつの蔓バラ(スノーグースという品種)は白い花を咲かせて、ほのかないい香りを放っていました。

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左がそのスノーグース。右がモンスター ゴーヤ。

レンガのテラスの横の混植の植込みは、ジューンベリーが葉を出さず仕舞だったのを除いてはだいたい根付いた様子でした。実のなる木、花の咲く木、というのがテーマだったので、フェイジョア、イチゴノキ、ブルーベリー、ユスラウメ、などが植わっています。

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ハーブの花壇では、レモンの周りにセージ、パセリ、コリアンダー、バジルなどが元気に成長(膨張?)していました。トレリスに添わしたプルンバーゴ(ルリマツリ)も、華やかです。

しかし、この庭のシンボルツリー(そしてお施主様がもっとも思い入れをもっていらっしゃる木)は実はアーモンドです。お施主様が前から庭に植えておられたものを玄関前の一番目立つところに、WELCOME !! のサインとして移植したものです。まだまだ小さいですが、以前に比べたら実に堂々としてきて、自分に寄せられる期待をわかってくれているかのようです。

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中央奥の高壇に植わっているのがアーモンド。

そして、狭いところに植わっているにしては、やたらと勢いのあるオリーブの木。お施主様が実を収穫して塩漬けにされたいという願いに応えてくれるのでしょうか。剪定して余分な枝を除いてみると、実はたくさんついていました!

オリーブの下の花壇には前からアガパンサスが植わっていたのですが、花が全然咲かないとおっしゃったので、春に株分けしてたっぷり固形肥料を与えてやりました。今年はなんと一輪だけ咲いたそうです。葉っぱの色は前よりずっと緑が濃くて若返った感じなので、来年の花に期待します。

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オリーブの下には、実は、ハランを植えています。ちょうど適度な日蔭だから。お施主様がお料理にお使いになりたいという理由で。でも、この和洋折衷には、お施主様も私も苦笑いです。

ジューンベリーは、冬にまた代わりを植えることにします。この夏、お施主様にしっかり水をやっていただいて、庭がまず一つの最初の試練を乗り越えてくれることを願っています。

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庭づくり・庭作業 | 22:36:21 | Trackback(0) | Comments(0)