投稿日:2015-05-13 Wed
高松のお庭で昨年春に作らせていただいた葡萄棚の、現在のようすを写真で頂いたのでアップします。一年でこんなに成長するのですね!! しかも、アップの写真でわかるように、今年は結構たくさん葡萄ができるのでは?ゾクゾク。。。
植えた葡萄は、二種類。「マスカットベリー」と「紅伊豆」です。パーゴラの4本の柱のうち、対角線上にある2本の柱のそれぞれの足元に、地元庵治石で花壇を築き、この2種の苗を植えました。最初はパーゴラは天に向かって空いていたのですが、何ヶ月か後に透明の波板を貼りました。葡萄は雨よけをするほうが病気になりにくい、という理由からです。パーゴラの下にはそのうち庵治石を使って石のテラスを作りましょう、と提案しています。

家のリビングから直接アクセス!

実がなるぞー
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投稿日:2015-05-05 Tue
Y 様邸の裏庭の工事を御用命賜りました。前回は前庭の植栽でした。このブログでも書きましたが、芝生の海に、植栽の岬が入り組んで入江を作る構図をとりました。今回の裏庭は、港、あるいは船着場のイメージです。
家の裏側は北側にあたり、日陰になる時間がかなりあります。勝手口や物置があり、それらへのアクセスという機能を満足させつつ、同時に和室からながめられる(=鑑賞に値する)庭である必要がありました。
この庭のすぐ外側ではお施主様が畑を作っておられます。そこからたくさん礫(レキ)が出てくるので、その礫を使って庭を作れないだろうか、と考えました。そうすることで、この土地の色をこの庭に集約することができるかも。。。文字通り現場の「色」を庭であらためて感じることができるだろうし、現場発生の材料が醸し出す場としての統一感や繋がりが表現できる。。。
そこで、勝手口のステップへの階段を古石の延石で囲い、その中をこの礫で埋めることにしました。上段は小粒の礫砂利で下地を作っておいて、仕上げを大きめの礫であられこぼし風の敷石に。下段は、逆に大粒の礫で下地を作り、その上に粒度を微妙に調整しながら、主に小粒の礫で敷き詰め、叩いて締ました。上段は礫の表面の粗さが微妙に足に食いついて、いい踏み心地になりました。下段は、キュっキュっ、というかポクりポクりというか、そんな感じのやわらかい踏み心地です。踏面が磨り減ったり、礫砂利が摩耗してしまったら、またそこの畑から採取して補修すればよし!
畑との結界には低い四ツ目の竹垣を設けました。(お施主様が直々ご自分の竹林から切り出してこらた真竹です。)これで、畑とその向こうに連なる山並がより景色としての意味をもちます。
というわけで、現場のチカラ、お施主様のチカラ、いろんなチカラを頂いて、なんとか竣工です。植え潰さないで残した空白にはこれからお施主様自身で野の草花を植えていただくことになります。
応援下さったウエダ庭苑様、どうもありがとうございました。


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