投稿日:2016-07-31 Sun
アメリカのシアトルに在住の日本人のランドスケープアーキテクト、小林絋一氏が私のことを見つけてくださり(今度イタリアのモンツァの農業学校で先生としてご一緒させていただく星さんを通してです)、早速大阪でお会いする機会を設けてくださいました。40年以上のアメリカ生活を経て、すっかりアメリカ人みたいな小林さんでした。いろいろとお話しているうちに、共通の知り合いや、私がこれまでお世話になった方々のお名前がどんどん出てきます。つながっている!!すばらしいことです。
たくさんの論文や雑誌への寄稿をされている小林さんですが、なかでもとっても面白そうな記事は、カリフォルニア州にあるマンザナー国定史跡の日本庭園についての記事です。なんと、第二次世界対戦時に強制収容された日系人が手掛けた日本庭園なのだそうで、記事のトップに掲げられた石組の写真だけをみても、なんだかジーンときます。
やはり、日本の文化を受け継ぎ、誇りをもって表現できるひとつの芸術の形として日本庭園というのは存在したのだし、これからもそうでなくてはならないのだと、あらためて思わされます。このマンザナーの史跡庭園、ぜひ見てみたいなー
小林さんは、海外ですでに現存する日本庭園の意義、その維持保存の展望、そしてこれから海外で日本庭園を作ったり維持管理していくことの意義や有意義な方法論などを研究しておられます。海外には日本庭園と名の付く庭がなんと500以上もあるのだそうです!その多くは北米やヨーロッパとのこと。(もちろんそれ以外の地域にも:例えば荒木芳邦氏の庭がキューバにあるとのこと。。。)その土地その土地の個性・環境特性を活かしながら、それでいて日本庭園だと呼べる所以はなんなのか、広い視野で日本庭園を眺めておられる小林さんのお話しを伺って、触発されました。
またひとつ、ありがたい出会いです!
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