投稿日:2017-08-28 Mon
もう10年も経ってしまったのか~、という感慨。私がイタリア在住のころに、日本の庭についてイタリア語で書いた本、『山川草木』が出版されてから10年です。出版後すぐに売り切れてしまい、その後は、ほしいほしいという声は聞くものの、残念ながらもう書店にはございません、と言ってきたのです。
先日この本の編集者であり私の親友でもあるロレンツォ(このブログで何回も紹介してます!)からの連絡で、第二刷をするぞ、という知らせです。ほー、とびっくり。実は内容的な部分で、書き換えたいところはいろいろあるのですが、今日の私には、残念ながら坐ってじっくり著作活動に勤しむだけの余裕がないのです。
この本は、庭を作るうえでの自分のマニフェストだったと思えば納得できるのですが、やはり今読み返せば、机上の空論と思えてしまう部分があるのも否めない。だから、そのまま改訂しないで第二刷を出して、それをまた読んでいただくのはちょっと安らかな気はしないのです。
自分も庭を生業とする人間として、進化/深化していかなければならないから、10年前に書いた本を読んで、「あれ?」とか「今ならこうは書かないだろうなー」などということがでてきても、当たり前といえば当たり前かもしれませんね。10年前に書いた本を読み返して、「良く書けているなぁ」なんていっているようじゃ、自分が成長していないことになってしまいますもんね!!
いずれにしても、核心の部分はいまでも私の信ずるところと相違ないと思いますし、書き換えたいな、と思う部分はほんの一部ではあります。
さてさて、第二刷はいつ出るのでしょうか?
そして、ひそかに、また別の本を書いてみたいなぁ、という思いはあります。思いは。
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