投稿日:2017-10-26 Thu
アメリカのシアトル在住のランドスケープアーキテクトの小林紘一氏の呼びかけで、「日本庭園とはなにか」「日本庭園の本質とは」を議論するフォーラムに参加しました。日々庭仕事をしている我々にとっては、日本庭園とはなにか、などという議論はあまり意味のないことのように感じられます。一つ一つの現場で、その場所にあった、そのお客様のご要望にあったお庭を作ってさしあげることが重要なのであって、日本庭園とはなにか、というようなことを考えて仕事をすることはまずありません。
しかし、この議論にはまったく意味がないとも言えません。
海外で日本庭園を作るとき、外国人のお客様から、日本の庭というのを所望されるからです。そのとき、それは日本庭園でなければならない。作ったものが日本庭園といえるものでなければならない。
では、なにをもって、それが日本庭園と言えるのか。。。。 そこなのです。
英語で言えば、authenticity 、つまり、正統であること。日本の庭と言える正統性があること。
それは実は本当に大事なことだと思います。
私なりに日本庭園の定義を考えていますが、未だこれだ、という確固たる定義には至りません。
日本庭園はこういうものだ、というよりも、こうでなければそれは日本庭園とはいいませんよ、というある種消去法のような考え方で取り組むべきなのかもしれません。
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