投稿日:2018-06-15 Fri
ちょっと面白い本を見つけました。タイトルが目を惹くだけでなく、読んでみると著者の真摯なメッセージが伝わってくるよい本でした。高山右近を自分の目指すべき人物とした著者!
茶の湯の世界と聖書との関係をなかなかバランスよく解説しています。そして茶庭についても聖書のことばを参照しつつきちんと説明しています。ただ、私からすると、『聖書の心で茶の湯(茶庭)を読めば』となるわけですが。。。
「狭い門からはいりなさい。滅びにいたる門は大きく、その道は広いからです。そして、そこからはいって行く者が多いのです。いのちに至る門は小さく、その道は狭く、それを見いだす者はまれです」という聖書のことばの引用。
ひとりでしか通ることのできない狭い道、パラダイス、自然の本質を切り取る景色。キリスト教に鍵を求め、庭の本質、茶庭の髄にまで洞察を導く。牧師さんであり茶人である著者ならではの論考です。
高橋敏夫 『茶の湯の心で聖書を読めば』 いのちのことば社フォレストブックス 2015年 (初版2006年)
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