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  S A C H I M I N E

Author:  S A C H I M I N E
世界の庭を見渡して考えたい―ほんとうにいい庭ってどんな庭?お客さまのよりよい暮らしに貢献する庭づくりをめざして、日本とイタリアの長~い歴史と深~い文化と豊か~な自然をインスピレーションの泉とします!。。。でも現実は暑さ寒さ虫と戦う植木屋の毎日でございます― (っ^-^)っ゙
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好きな木
モンツァ農業学校の講座の最中、生徒さんたちの間で自分の好きな木はなにか、という話題になりました。ブナの木が好きだとかクスノキが好きだとか、みんなで言い合っていましたが、「サチミネ先生、あなたの好きな木は?」と訊かれ、迷わず、アラカシです、と。

でも、応え終わった後、はて、これは単に木として好きなのか、あるいは庭で剪定する対象として好きなのか、どうなのだろう?と疑問になりました。

たぶん、両方です。

上手い人の切ったアラカシの木を見るとほんとうに惚れ惚れするくらいいいな~と見入ってしまいますし、自然に育っているアラカシの大木を見ても、やはりいいな~と見入ってしまいます。

前にもこのブログで書きましたが、「樫に始まり樫に終わる」という師匠のコトバ(それがいつ誰によって最初に発せられたコトバなのかはしりません)はいつまでも耳の奥で響くコトバです。

得も言われぬ濃い緑、渋い幹肌、剪定の失敗を許してくれる素晴らしい萌芽力(笑)、のほほんとした春の落葉、落ち着くときには落ち着き、貫禄のある様。 鋸、鋏、手、とすべての剪定道具をバランスよく用いることのできる木。

派手さはなくて、存在感があるー。

そういえば、利休さんだって: 

樫の葉の もみぢぬからに ちりつもる 奥山寺の 道のさびしさ 

この一首(鎌倉時代の僧、慈円によって詠まれたもの)によって露地の境地を心得よと申された、といいます。この樫の木とは、アラカシ?

庭という限られたスペースのなかで、いかにも自然でいかにも粋でいかにも上手に手なずけられた風のアラカシを維持していくか、それはかなりの醍醐味。

quercus_glauca.jpg
これはカッチカチだったアラカシを年々ほぐしていっている様子。つい先日の作業。
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植木屋のたわごと | 22:31:47 | Trackback(0) | Comments(0)
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