投稿日:2018-09-21 Fri
台風21号が関西を荒して過ぎ去っていきました。被害に遭われた方々、今でも被害の処理に日々あたられていらっしゃる方々のご苦労、心労を察します。私は何日か前に、出入りさせていただいているお寺の境内の大きな樫の木がこの台風で倒れたのを処置する作業をしましたが、その作業中にあわやという危険な体験をしました。
大きな枝が裂けるように折れて、まだその根元が主幹に付いたまま、枝先のほうは地面に着いて、ふしぎなバランスで停止している、という状態でした。どこをどう切ればどう力が働いてどうバランスが乱れどう暴れるか、たいへん難しいものでした。
で、とりあえず枝先の余分な枝を少し払ってしまおうかと思い作業を開始。
ある時点で枝全体のバランスが大きく乱れ、枝の根元がバキバキ~。そのまま12尺の脚立にのった私もろとも押し倒してきました。なすすべなし。なにせ墨絵で描かれた龍のような枝なのです。
しかし来る力には抵抗するべからず、という太極拳から学んだ身体の「もっていきかた」、そして日頃の「お目覚めストレッチ」が功を奏し(~笑)、なんとか身体をくにゃっとしならせて難を逃れました。そして地面にこけて、お尻をどこかに擦ったらしく、痛い、と思った程度で済みました。
危ない、とは分かっていた作業でした。しかし、どこかに油断がありました。
どうするべきだったのか、振り返っているところです。安全第一。油断禁物。すべての職人さんにとってあまりにも当たり前で、しかしあまりにも容易く確認を怠りがちなことなのでしょう。
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