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  S A C H I M I N E

Author:  S A C H I M I N E
世界の庭を見渡して考えたい―ほんとうにいい庭ってどんな庭?お客さまのよりよい暮らしに貢献する庭づくりをめざして、日本とイタリアの長~い歴史と深~い文化と豊か~な自然をインスピレーションの泉とします!。。。でも現実は暑さ寒さ虫と戦う植木屋の毎日でございます― (っ^-^)っ゙
ホームページはこちら:www.sachimine.com

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カヴール高等学校(ローマ)で龍安寺石庭について話す
アパートの階下に住む数学の先生セルジオが私の『禅精神のディメンションとプロポーション―龍安寺石庭をめぐって』の原稿を読んで、自分の高等学校の年末オープンセミナー(毎年この時期色んな分野の専門家を招いて生徒さんに話をしてもらっているらしい)で龍安寺の庭について話をしてくれ、と前日になって電話をしてきた。自分は風邪をひいているから明日は立会いできないけれど、学校へ行けば担当者が待っているから、といういかにもイタリア的「じゃあこうしよう」主義(これを私は Facciamocosìsmo とひそかに呼んでいる)。実は去年同じ時期に頼まれていたがこちらの都合でお断りしていたので、今回はこころよく受けることにして、朝10時にコロッセオが見える丘の上に建つ、カヴール科学高等学校へ向かった。学生は14歳から17歳くらいまでの25人くらい。女生徒が3割くらい、男生徒が多かった。原稿の通りにパワーポイントを使って龍安寺の庭に表明される禅精神の私なりの解釈について1時間ほど話をした。最初に、「最近イタリアでもZENといって結構話題にのぼるようだけれでも、みんなはZENということばをきいてどんなイメージが浮かぶ?」と訊いてみた。女生徒の一人が「一輪の花」と答えた。なかなか面白い答えだ。そして男生徒の一人が「ある生き方」と答えた。なかなか鋭いな、諸君!と私は最初から大いに感心した―。



話のあと、質問を熱心にしてきたのは、最初にZENのイメージについて答えてくれた生徒さんたちを含む3、4人の生徒さんだった。彼らのした質問は大層面白いものだった。
「禅のお寺ではどんな生活をしているのか?」
「悟りに近づいているとか悟りに至ったとか、どういうふうにして分かるのか?」
「砂の筋はどんな意味があるのか?」
「禅はどんな功徳があるのか?」
「禅と日常生活はどう関係するのか?」

これらの質問に対して、私は最初に「私は禅の世界を自分もきちんと体験したいと思っているけど、禅僧でもないし禅の真なる探求者といえる分際でもないから本当には私も分からないし、一生かかっても本当に分かるかどうか分からないけど、私が色んな先生から聴いたり学んだりした範囲で答えます」と前置きしておいて、上の質問に私なりには答えておいた。特に私が書と「お茶」を通して垣間見てきた禅の世界について生徒さんたちにも紹介しておいた。自分の勉強不足と何よりも「体験」不足を思い知る限りだが、こうして純粋な質問をされることによって自分も大いに刺激される。

ちなみにこの龍安寺の原稿は2006年3月の『数学と文化』の国際会議で発表したものがベースとなっており、2007年3月の同会議の場で発売される『数学と文化2007』(Matematica e Cultura 2007, Springer-Verlag, Miilano, 2007)の本に含まれることになっているし、2007年2月頃刊行される私と Beatrice Testini との共著『山川草木:伝統と現代世界における日本庭園』(San Sen Sou Moku, il giardino giapponese nella tradizione e nel mondo contemporaneo, Casadeilibri, Padova 2007)の中にも含まれる。
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講演・講義 | 00:01:00 | Trackback(0) | Comments(2)
コメント
はじめまして
ブログ興味深く拝読しました。私もローマ在住時がありランドスケープに携わるヒトリです。ZENに対するイタリア人の感じ方も新鮮です。
また寄らせていただきます。
2007-02-13 火 22:32:07 | URL | S.A [編集]
SAさん、コメント、ありがとうございます。イタリア人の率直な禅に対する感じ方に私も大いに刺激されました!また寄ってください。
2007-03-12 月 20:11:14 | URL | paesaggista [編集]
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