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  S A C H I M I N E

Author:  S A C H I M I N E
世界の庭を見渡して考えたい―ほんとうにいい庭ってどんな庭?お客さまのよりよい暮らしに貢献する庭づくりをめざして、日本とイタリアの長~い歴史と深~い文化と豊か~な自然をインスピレーションの泉とします!。。。でも現実は暑さ寒さ虫と戦う植木屋の毎日でございます― (っ^-^)っ゙
ホームページはこちら:www.sachimine.com

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進む春、初夏の兆し


畑に仮植えしているカマツカの花が咲きました。瀟洒で清廉で孤高な感じのする花です。秘めた意志の強さみたいなものを感じさせます。花言葉などはこういう植物の印象からつけられるのでしょうか。カマツカといえば、その材質の強いことから、道具の柄に使われることで有名です。そういえば、昨年の夏イタリアにいたとき、お客様と庭のイメージを共有するために一日山や谷や沢を歩いて回ったときに、カマツカにとてもよく似た木が自生しているのを見かけました。普段庭に植えられることは少ないでしょうが、林の風景をつくるときなど、さりげなくその中に添えてみたいものです。

今日は吉野山に上る用事があったのですが、林床にシャガがきれいに咲いていました。季節を感じます。

4月は滋賀県の草津(厳密には大津市)で庭作りをさせていただきました(これはまた報告させていただきます)。最初現場に通い始めたときは道中の方々で桜が満開でしたが、十五日、二十日と時間が経過するうちに、春がどんどん進んでいくのを実感しました。最初はまだやっとわかるほどの蕾がついていたコデマリやオオデマリも、ここ3、4日で満開です。松の新芽も方々でちょんちょん目立つようになってきました。

4日前にお茶のお稽古をしたときには、先生のご用意されたお菓子器が蕗の葉っぱの図柄でした。その二、三日まえに、ちょうど畑の蕗を収穫して焚いて料理していたところだったので、そのお菓子器を目の前にしたときは、ハッとしました。ちなみに、その日お軸の前のお花はシャガでした。

植物によって、花によって、季節がどんどん移り変わっていくのを実感します。植物の変化は私たちに発見や感動をもたらしてくれます。そして私たちの生活のなかでいろんな形で解釈され新たに意味づけされて、より深い思い出となっていきます。庭というのが、一年を通して日々そういうことのおこる場所であってほしい、またそういう庭を作っていけたらと思います。
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お知らせ | 22:50:59 | Trackback(1) | Comments(2)
コメント
増井氏の精進に期待致します。
田原です。
社会変動の現在、デフレからミニインフレに向かおうとしている感じですが
なかなか「庭」を楽しむ余裕をなくした我々です。

その中で社会がどう変化しようとも、変化しない「時」を感じられるのが「庭」かも
知れませんね。

当方は「社会情勢に振り回され」ていますが、自然の「時間」を感じられる「庭」の
仕事にあこがれます。

お互い「背負う者」が居ますので、ゆっくりでも前に向かって進みましょう。
2014-05-13 火 11:25:29 | URL | 田原 [編集]
ありがとうございます
田原様 コメントありがとうございます。確かに庭というのはそういうものかもしれません。だから「楽園」というコトバがあるのかもしれません。社会情勢とその先を常に視野に入れてお仕事されている田原様を見習って、この時代において、この先の時代にとってよい庭とは?と問い続けたいと思います。
2014-05-15 木 22:30:01 | URL | sachimine [編集]
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