投稿日:2015-12-15 Tue
奈良県御所市 楽音寺というお寺さんの境内の一部分を改修する小さな工事を請けました。本堂向かって左側の築山を整備する工事でした。

改修前
築山を取り囲んでいた石組みを一度すべて解体。大石は根を深く据え直し、その他の小さめの石も より自然に見えるように据え直しました。

作業中 応援下さった大江ガーデンさん、ありがとうございます!
槇、馬酔木、姫梔子(ヒメクチナシ)を除いてすべてのゴチャゴチャした小さな植栽を撤去し、その代りに薮柑子(ヤブコウジ)と玉竜で地面を覆いました。

改修後
奥の廊下が丸見えなのを改善するため、シンプルな青竹の四つ目垣を配し、その足元に3本の延石で縁石を施しました。

四つ目垣の裏側
改修ではありますが、「前からこうであった」かのような自然さをいかに出せるか、ということに主眼を置きました。目立たず、奇を衒わず、自然に、落ち着いて馴染んだ様子に。どんなに小さな庭の工事でも、そういうところを目指していきたいと思っています。日本の庭のよさというのは、そういうところにあると信じています。
小さい工事ながら、程よい気の張りをもって取り組めた工事でした。仕事を下さった和尚さま、ありがとうございました。
ところで、この和尚さま、78歳にして、境内に植わっている百日紅の剪定を毎年自分でなされているとのこと。そのお姿を拝見することができました! すごい、のひとことです。

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